2012年5月6日日曜日

180日の免停が決定!(それでも減免) | INITIAL M



MINIの納車後2週間にして、180日の免停が決まった
ブログ上では特に言及してなかったが、実はMINI購入検討前の4月下旬から、ある程度予測された出来事ではあった。

少し前のエントリで「前代未聞のありえない事態」と書いたが、それがコレ。
でもホントはもっと「ありえない」事態もあり得たのだ。
まぁ折角のネタだし、順番を追って書いていこう。
(カッコ悪いけど・・・)


2月下旬のある日の早朝、所用で東名を急いでいた所をオービスに激写された。
4月下旬に神奈川県警からお呼びがかかり、事情徴収された。
写真は非常にクリアで、間の抜けた私の顔がハッキリと写っていた。
淡々と事実を認めて開放され、以降は東京の検察&公安での処理となった。
罪状は法定速度の65Kmオーバー
さすがに出しすぎた。

この時点で、点数的には「法定速度50Km以上超過」の12点。
刑事で罰金10万円の、行政処分は免停90日だろうと覚悟していた。
そんな中で、既に書いたエントリのとおり、思いがけずMINI購入という流れに。

だから購入を検討している時点で、納車後にしばらく運転できないことは覚悟していた。しかし90日程度なら我慢もできるだろうと考えていたので、クルマ選びに直接の影響はなかった。
(まぁ、ついついスピードが出てしまうアコードとお別れする、一つの潜在的理由にはなったかもしれない。とはいえ、MINIも結局スピードは出るから自分の意識の問題でしかないのだが。)

その後、5月中旬に東京の検察に赴いて事情聴取。
ここでも淡々と事実を認め、略式でお願いする。
6月下旬に罰金9万円(ナゼか1万円少なかった・・・)が確定。
そこまでは想定どおりだった。

しかし実態が予想を遥かに上回るヤバさだということに気づいたのは、6月中旬に東京都公安委員会から届いた「意見の聴取」の案内書を見てからだ。
前歴なしの12点と思っていたのだが、それで済んでいなかった。
11ヶ月ほど前に右折禁止を曲がって2点減点されていたのを忘れていたのだ。


クラークハウスフォールズチャーチ

1年間無違反であれば過去の点数はキレイに消えるので、すっかりキレイな体だと思っていたのが、1年以内に違反があったことで、過去3年の点数の履歴を見られることになった。で、過去3年を洗うと、もう一つ、うっかり取られた「シートベルト違反」1点があったのだ。

つまり前歴(免停or取消)はゼロだが、累積点数は1+2+12=15点。
ギリギリ「免許取消(メントリ)」の要件に引っかかっていたのである。

免停と免取じゃあ、話は全く違ってくる。
免取は1年間運転できない上に、また免許を一から取り直しだ。
MINIなんて当分運転できないし、生活の上でも大きな影響になってくる。

かなり焦った。
「なんとかならないか」と必死でネットから情報を集めた。
その結果、確率は極めて低く期待はできないが、「意見聴取」の結果、「減免(免取→免停への処分軽減)」という措置が講じられる可能性も一応あると知った。
幸いなことに、東京都が全国で一番その可能性が高いということも。

以下がその時に参考にしたサイト。
・まさかの免取り!
・交通違反の基礎知識(取り消し対象者)
・スピード違反対策相談室(上申書フォーマット例あり)
・運転免許取得の裏技テクニック

上記サイトにも書かれているが、速度オーバーが55Kmを超えている場合は減免の可能性が極めて低いとも言われており、「厳しい状況」に変わりはなかったが、他に「なんとかする」手立てがあるワケでもなく、一縷の望みを賭けるしかなかった。


7/7、東京都公安委員会による「意見の聴取」の実施日。
サイトを参考にして、「上申書(反省文)」を用意し、クールビズを改めてネクタイと上着を着用して、悲壮な思いで府中に赴いた。
もちろん遅刻は以ての外だから、いつもは時間ギリギリ行動の私も、40分前には到着。
頭の中で、まだ見ぬ「意見聴取」のやり取りをシミュレーションして過ごす。

9時の集合時間になると、会場には50人近くの人が・・・。
こんなに多いのかとビックリ。
しかし、コレに関しては仲間が多くても何ら安心材料にはならない。
むしろ、この中で何人が減免となるのかと不安だった。


"東の滝"

「意見の聴取」は、処分の内容に応じ、3つの会場に分かれて実施された。
私は当然「免取対象部屋」だ。同じ部屋に約20人強。
説明官から進行についての説明後、10分の休憩を挟んで聴聞官の入場。
予め決められた順番(違反内容や前歴等により決まるらしい)に従い、一人一人前に出て聴聞官と応対する。

意見の聴取前に、説明官が違反の内容を読み上げるので、誰がどんな違反をしてその場に来ることになったのかが、丸分かりだ。
僕は幸い、ちょうど真ん中辺りの順番だったので、前の人の応対の様子を十分に観察することができた。

違反の内容はそれぞれ実に様々だ。
死亡事故を含む人身事故を起こしてしまった、僕に比べれば遥かに痛ましい人もいた。
情報サイト上では「絶対に減免は無理」とされる、「飲酒」「無免許」も結構いた。
特に免停中に乗ってしまって「無免許」になる人が多い。
無免許は19点プラス過去の累積点数だから、かなりの点数になる。だから同じ「免取」でも欠格期間は2年とか3年になってくるし、しかも減免の余地なしだ。
当たり前だが、免停中には絶対に乗ってはいけないのだ。

それ以外では、やはり僕と同様の「法定速度50Km以上超過」コースが多い。
不思議なことに、早朝にやっちゃった人がかなりいた(僕もそうだが)。
道が空いているだけに、早朝は気をつけないといけない。

「速度超過」に組み合わされる違反では「携帯保持」が多いようだ(「速度超過」だけでは免取基準にはならないので、他の違反があるということ)。

猛者もいた。
「意見の聴取」の案内が来た後に3回も駐車禁止を取られたらしい。
というか、ほぼ駐禁だけで免取の累積点になっている。すごい。
全く理解不能としか言いようがないが、端から見れば彼も僕も「免取」対象という意味では同じレベルなのだと気づいてショックを受けた。

タクシードライバーらしき人もいた。
明日からの生活に直接響くだけに、只事でない雰囲気だった。
確か累積は18点近かった。減免は難しいだろうと思った。

意外にも僕の前の人達は「何か弁明や意見はありますか」と言われても、「ありません」という人が多かった。
何も弁明しなければ淡々と免取になっていくだけなのに。
「上申書」を出した人も僕以外には2人だけ。
そういえばスーツ着用してるのだって数人しかいない。
僕が気合を入れすぎたのか、周りがヌケてるのか。


どのように私はオーストラリア/で私のアメリカのパスポートを更新すればいい

聴聞官は淡々と応対をしていくが、微妙に人によって態度が違う感じも。
絶対に減免を望めない「飲酒」「免停」には実に淡々としている。
一方で、「人身」の人には事情を色々聞いたりも。
だから、その態度である程度「減免」の有無が分かるのかもと思った。

そして、僕の番が来た。
説明官が読み上げた罪状について、聴聞官が「間違いないですか」と質問。
ここは淡々と「間違いありません」と回答。
次に、「処分を受ける前に何か意見や弁明はありますか」の質問。
そこで「上申書を提出させて下さい」と言い、説明官に提出。
説明官が聴聞官に上申書を渡し、しばらくそれを読んでもらう。
「上申書に書いてあることは分かりました。それ以外に何かありますか。」
弁明については、既に上申書に書いてあるので(所詮「悪あがき」レベルだが)、改めて反省と改心の意を表し、寛大な処分を請う。
「免許取消になれば、一からまた免許を取り直さなければいけない。たかが免許・されど免許ということです」と、聴聞官からの諭しを受けて終了。
淡々としていたが、それ以上やりようもないし、やれることはやった。
しかし聴聞官の淡々とした態度は大きな不安を残した。

その後、「たかが免許・されど免許」という言葉が、僕よりかなり点数を累積させた人にも使われたりして、かなり暗澹としてきた。
10時過ぎに20名強の意見聴取が一通り終了。
これに基づいて、公安委員会が処分を決定する。
処分決定まで結構時間がかかり、次の集合は11時45分となって一時解散。

不安を抱えながら待つ、この休み時間がかなり長い。
というか、9時に始まって12時近くまでかかると思っていなかった。
午前休暇だったので会社にも連絡。
目の前の試験場での試験の様子など見ながら、1年後の免許再取得までの道のりを考えたりして。
もう気持ちはすっかり「免取確定」。

長い待ち時間の後、ついにお沙汰の時が。
説明官が処分の紙を持ち、おもむろに免取後の事務手続きを説明。
あ、こりゃやっぱり減免なんてないんだ、と思った。
全員免取だから、まず事務の説明なんだろうと。


そして、一人ずつ呼び出し、処分状を手渡す。
コソコソ声で話しているが、明らかに免取確定の模様。
処分状を貰った人は次々と退室。
10人位が呼ばれただろうか。
半ば諦めの気持ちで呼ばれるのを待っていたところで、説明官の様子に変化が。
残りの処分状を数え、次に室内に残る人を数える。

そして、救いの言葉が放たれた
「ここから先の人は、今回は180日の免停となりました」
以下、免停後の事務手続きの説明。そして「1年経てばキレイになる。免取になったつもりで乗らないくらいが一番」とアドバイス。う~ん、確かに。

かくして、僕は免取の危機を逃れ、180日免停という寛大な減免処分を受けることとなった。しかも、後で平日2日連続の講習(2.7万円位)を受ければ、最大80日間の短縮もあるという。免取になっていたかもと考えれば、ある意味二重に減免されるようなものだ。

それにしても、結果的に約半分の人が減免となったことになる。
免取となったのは、やはり「飲酒」「無免許」や、例の猛者など。

逆に僕と同じ系統は、上申書の有無も、スーツ着用の有無も、意見/弁明の表明の有無も関係なく、累積点も18点位の人まで減免。
例のタクシードライバーさんも無事減免。
なんと遅刻してきた人まで減免。
うーん、さすがホトケの東京都ってか。

ということで一部始終を書いてきたが、個人的には今回の件はかな~り堪えた。
正直、今まで違反を取られても「運が悪かった」としか思っていなかったフシがあるのだが、今回はホントに反省した。
だって普通の人はこんな目にあってないから。
僕の法令遵守の意識が低いからこうなるのだと。
30過ぎたのに「反省文」なんか書かなきゃいけないなんて情けない。

ということで、寛大な処分を真摯に受け止め、しっかり免停に服し、以後気をつけようと心に誓った出来事であった。
#これまでの長文記録達成!か?



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